越ヶ谷宿場町WALK タイムリープ

越ヶ谷宿

江戸時代に日光街道3番目の宿場町として栄えた越ヶ谷宿。

今でも当時の景観や面影が至るところに残り、

リノベーションした建物や新しいお店も生まれています。

まさに、江戸にも、令和にも、出会える街並み。

きっと、発見がある。お気に入りが見つかる。

そんな街歩きを、ゆっくりお楽しみください。

◆久伊豆神社 三ノ宮卯之助の力石 (マップ内記号A)

江戸時代後期に武州岩槻藩領三宮村(現・越谷市三野宮)で生まれた卯之助は、体の弱かった子ども時代に、一念発起して相撲や力比べ(重い石を持ち上げて競う)で体を鍛え力をつけて、「日本一の力持ち」と呼ばれるようになりました。

 

卯之助が持ち上げたとされる力石のひとつが、久伊豆神社に祀られています。

 

こちらは「奉納天保二辛卯年4月吉日五十貫目(約190kg)三ノ宮卯之助持之本庁會田権四郎」と刻まれています。卯之助24歳であったといいます。

江戸時代後期に武州岩槻藩領三宮村(現・越谷市三野宮)で生まれた卯之助は、体の弱かった子ども時代に、一念発起して相撲や力比べ(重い石を持ち上げて競う)で体を鍛え力をつけて、「日本一の力持ち」と呼ばれるようになりました。

卯之助が持ち上げたとされる力石のひとつが、久伊豆神社に祀られています。

こちらは「奉納天保二辛卯年4月吉日五十貫目(約190kg)三ノ宮卯之助持之本庁會田権四郎」と刻まれています。卯之助24歳であったといいます。

江戸幕府の第11代将軍徳川 家斉(とくがわ いえなり)の御前でもその技を披露しました。

力比べに使われた石は全国に38個といわれています。市内には6個が市指定文化財に指定されており、久伊豆神社にはそのうちのひとつが、本殿の右手に祭られています。

 

越谷市役所隣の中央市民会館前には、卯之助の功績を記す石碑が2021年4月に立てられました。

もっと知りたいあなたへ

三宮卯之助の伝説 NPO法人・越谷市郷土研究会 加藤 幸一
http://koshigayahistory.org/422.pdf

 

 越谷市に残されている江戸後期・三宮卯之助銘の力石 越谷探訪

https://koshigayatanbo.com/sannomiya-unosuke-chikaraishi/

◆はかり屋(マップ内記号E)

旧日光街道沿いの古民家複合施設。約120年前(明治38年) に建てられた旧大野邸、秤屋(はかりや)。2018年春にリノベーションされた越谷の新しいランドマークです。

古き良き商家の趣をそのままに、レストランやティースタンド、旬の野菜販売など、こだわりの6店舗が軒を連ねます。

黒塀の内側は、建物の奥へつながる通路があり、季節ごとの草花や木々の変化を楽しむことができます。

2019年3月29日、国登録有形文化財(建造物)に登録されました。

◆本のある蔵糀屋(マップ内記号F)

旧日光街道沿い、「はかり屋」の斜め向かいにある「いなり家」の奥に佇む「本のある蔵糀屋」は、江戸時代にみそ醸造販売を創業した「都築家糀屋の蔵」をリノベーションしました。この蔵は大正6年(1917年)に建築された珍しいコンクリート造りで、越谷市で最古の洋式建築です。2023年8月7日、国登録有形文化財(建造物)となりました。

1階には絵本や店主のこだわりの本が並べられ自由に手に取ってくつろぐことができます。時には絵本原画展覧会などもあり、カフェや多目的スペースとして活用されています。

毎年雛まつりの時期には、蔵の2階に段飾りの雛人形や吊るし雛が所狭しと飾られて、圧巻です。

 

本のある蔵 糀屋

https://ramipas.fc2.page/

◆会田金物店(マップ内記号G)

明治38年前後に竣工された、宿場町の面影を残す建物。明治32年の越谷の大火では、2階の一部が燃えただけで大きな被害を受けなかったといわれています。

内部の壁に、威信戦争を描いたような絵が描かれていて、近藤勇が流山で捕らえられ、板橋に護送される際に宿泊したと伝えられています。

道路に対し、建物が斜めに配置されているのは、店の前に馬を止めるためのスペースだといいます。

◆鍛治忠商店(マップ内記号H)

明治時代から続く土蔵造りの商家。荒物や日用雑貨を商っています。

毎年3月の雛まつりの時期には、明治時代の親王飾りを店先に飾り、訪れる人の目を楽しませています。

 

◆小泉家(マップ内記号I)

土蔵は明治8年、店舗と住宅は明治32年竣工。

蔵の北側の立派なレンガ造りの卯建(うだつ)が目を惹きます。黒漆喰の土蔵造り、なんといってもその佇まいが美しく、店舗と蔵が横並びの形式が残る唯一の建物といわれています。

間口の広さで税金が決められていた当時のしては名家でなければできなかった配置です。

◆木下半助商店(マップ内記号J)

通りに面する店舗のほか、土蔵、石蔵、主屋、稲荷社が現存し明治期の越ヶ谷宿の面影を伝える道具店です。現在は休業中。

昔ながらの質の良い大工道具や金物が残る店として評判が高く、遠方から道具を探しに来る人もいたといいます。

2018年11月17日、国登録有形文化財(建造物)に登録されました。

◆横田診療所(マップ内記号M)

昭和10年(1935年)ごろに建てられたレトロな木造2階建ての洋館。旧越谷郵便局です。

ドイツ式建築。薄いピンクの板を横に並べて使用している。現在は休診中。


◆MAP